- 緊急事態記事・雪の備え
雪が降る季節は毎年やってきます。雪の季節が本格化する前にあらかじめ備えておくことで、少しでも被害を少なくすることができます。まずは、できることから用意を
しておきましょう。
1.事前に確認・準備しておくこと
・地震や台風と同じように、大雪による災害も近年ニュースになっています。ラジオ、テレビ、ネットなどの情報収集をしましょう。
・積雪によるライフラインの停止に備えて、ある程度の水や食料、燃料(灯油)などを用意しておきましょう。また、使い捨てカイロ、予備電池、懐中電灯、発電機、カセットコンロ、携帯ラジオなどを常備しましょう。
・スコップなど除雪用具は、降雪時には売り切れることが多いので、早めに準備しましょう。また、降雪時期到来の前に、点検や整備をしましょう。たくさんの雪を運ぶならプラスチック製の幅広のスコップがお勧めです。凍っている雪や重い雪はプラスチック製では壊れる可能性がある為、金属製を使いましょう。また凍ってしまっているところは金属の剣先スコップ(先が尖っている)を使用すると凍っているところを割りやすいです。
2.給湯機の凍結防止対策
凍結による故障で、数日お湯が使えないまま冬季を過ごすことのないよう、事前に対策しておきましょう。
・給湯器には凍結予防機能がついているため、電源プラグは抜かないようにしましょう。
・給湯器から露出している配管には、タオルや保温チューブ・テープなどを巻いておくと凍結防止になります。
3.降雪・積雪時の外出の注意
・雪の降る前や降雪時は、大雪警報や暴風雪警報、風雪注意報や着雪注意報などをこまめにチェックし、常に最新の情報に基づいて、「外出を控える」「早めに帰宅する」などの判断を行うようにしましょう。
・不要な外出は控えましょう。やむを得ず徒歩で出かける場合は、以下の注意をしましょう。
+ 路面凍結している部分は歩かないで下さい。また用水路等への転落に注意しましょう。足跡を目印にして歩くことをお勧めします。
+ 走らないで、歩幅を狭くする。つま先とかかとを同時に地面につける。
+ ふだんよりも時間に余裕を持って行動する。
+ 滑り止めが付いている長靴等を履いて外出する。手袋をして、両手はいつでも使 えるようにしておく。
+ 軒下のそばには近づかない(屋根から雪が滑り落ちてくることがあります)。
4.除雪における注意点
大雪による死亡事故の多くは、屋根の雪下ろし作業中の転落事故になります。除雪作業を行う際には、以下の注意をしましょう。
・作業は、同居者、となり近所にも声掛けて2人以上で除雪をしましょう。
・雪かきの前に切れた電線を見つけても触ったり近づいたりせず、電力会社に連絡してください。
・滑りにくい靴を履き、転倒に気を付けましょう。
・屋根の雪下ろし作業を行う場合は命綱やすべり止めを正しく使い、複数で作業を心がけてください。
皆さん、いかがでしょうか?今回は雪に対する備えについて学びました。
私たちは「自分が災害に巻き込まれることはないだろう」と考えがちです。しかし、毎年思いもよらないところで多くの災害が発生しています。災害は決して他人事ではありません。災害による被害を大きくするもの少さくするのも、私たち一人ひとりの認識や備えにかかっています。